本日は、韓国のアートメイク業界では知らない人はいない!というほど、技術開発や教育において有名なジェシー・ユンさんのインタビュー記事の第二弾をお送りします。
今後の展望をはじめ、若手や日本人アーティストの皆さんへのメッセージもいただきましたので、ぜひご覧ください!

Profile

Jessi Yun

ジェシービューティーアカデミー代表を務める傍ら、(株)PBS KOREA 教育理事、K-ビューティー専門家連合会 顧問、International American University や Cloud Nine College、CONCORDIA INTERNATIONAL UNIVERSITYで教授を務める。
また、アジアを中心に世界中でアートメイクの講習を行っている。
韓国初のダブルエンボ、メタブロウ、ヘアストローク、ミンクブロウテクニックの開発者でもある。

教育や技術の開発に力を入れて取り組んでいらっしゃるジェシーさんですが、ぜひ今後の展望を教えてください。

アートメイクは美容業界の中でも持続的な成長と発展を遂げている分野です。数年間アートメイク業に従事しながら身をもって感じたのは、この分野の需要がますます増加していて、より多くの方々が美を追求し、美しくなることによって自信を得るためにこのサービスを探しているのだということです。

技術面においては、日進月歩で革新が起きています。新商品と新しい技術の開発により、ナチュラルで安全な結果を生み出すことができるようになりました。例えば、最近はダブルエンボのような細かい表現力を持ったテクニックが登場し、患者様へより多くの選択肢を提示しています。

アートメイクは単なる美容治療ではなく、患者様の自己実現と自信向上のためのツールとして認識されています。世の中の「美」に関する観念が多様化し、個々人が美しくなることへのニーズが高まるにつれ、アートメイクの需要は比例して増え続けるものと予想されています。


グローバル市場でもアートメイクの人気と需要が高まってきています。様々な国でアートメイクの技術とサービスに対する関心が高まっており、私も海外における講習や招待を通じてこのような世界的情勢を知ることができました。

したがって、アートメイクは今後も成長し続けることが予想され、技術の発展とともに、患者様のニーズに応える革新的なサービスを提供していくことが肝心要となるでしょう。

私はこのような変化に対し常に積極的な姿勢で臨み、成長し続けながら患者様により良いアートメイクを提供し、研究に研究を重ねながら、より安全で自然な仕上がりとなる技術を開発するため努力します。

 

Jessiさんにとって、アートメイクとは?

アートメイクは私にとって単なる仕事の域に留まらないものです。私の情熱と愛情がつまったアートメイクは、私の人生の一部だとも言えます。
私はこの分野で継続的に新しい技術を見出して開発し、受講生に伝授して実際の施術で適用することで、より良い結果を生み出し、新しい技術者を養成することを最終的な目標としています。
アートメイクは、単純に外見を美しくするだけでなく、患者様の自己肯定感を高め、内面の美しさを引き出してくれるものだと思っています。

私はアートメイクが単に外観的な変化を与えるのではなく、患者様の生活に肯定的な影響を及ぼすツールであることを強調して受講生の方々へお伝えしています。これを通じて受講生たちにアートメイクの真髄とその価値を伝えたいと思っています。

また、新しい技術の開発は、私に対して高いモチベーションと大きなやりがいを与えてくれます。私は常に既存の技術を改善し、発展させる方向で研究と実験を進めています。

新しいテクニックの発見は、私の情熱と新しいアイディアを呼び起こし、受講生の方々と共有することで、アートメイク分野を先導していく基盤になります。

後にもしも誰かが私について話してくれるならば、「ジェシー・ユンは常に新しいテクニックを研究する開発者であり、優れた技術を伝授する教育者として韓国のアートメイク業界を牽引していく役割をしてくれた」と言ってほしいですね。

 

今、アートメイクアーティストを目指している方が増えてきていますが、初心者や若手の皆さんにメッセージをお願いします。ジェシーさんが初心者に伝えたい3つのこと:

私がアートメイクの講習を行う時、アートメイク初心者の方々にお伝えする3つの重要なポイントがあります。

1. 肌への侵襲が少ない安全な施術を行うこと

アートメイク施術を行う上で重要なことは、少ない侵襲で肌に安全に施術することです。お客様の肌の健康と安全を最優先に考え、肌への侵襲を最小限に抑えるため、圧力とテンションのかけ方、正確なテクニックと適切な製品の使用などを把握した上で、十分に練習して繰り返しシミュレーションを行い、全体的な施術工程に対する重要性を熟知する必要があります。また、常に徹底した衛生管理がなされた教育システムを見つけてください。

2.基礎からしっかり学習すること

アートメイクを初めて学ぶ方には、常に専門アカデミーが提供する体系的なカリキュラムを通じて基礎から一つずつ学ばなければならないとお伝えしています。基本的な原理と知識をしっかり理解して身につけることが、アートメイクの技術開発と発展には不可欠です。むやみに施術を行うのではなく、基礎知識を身に付け十分な練習過程を経なければなりません。専門のアカデミーが提供する教材や参考資料を活用して持続的に学習及び練習してこそ、実戦にもそれが生きてきます。

3. 新しい技術を探求して発展させること

アートメイク分野は絶えず発展し変化を遂げていく分野です。他の人がすでにやっているテクニックだけでなく、新しいテクニックやトレンドに関する情報をいち早くキャッチし、学ぶことも重要です。自分だけの独自の技術を開発し進化させるために、絶えず新しいテクニックと製品を探求し、学ぶ姿勢を保たなければなりません。自分だけのテクニックを検証し、世界的に披露できるアートメイクの大会に参加することも、腕を磨いていく上での良い機会になります。これを通じてアートメイク施術初心者の方々が、個性的でクリエイティブなアートメイクアーティストに成長できると思います。

最後に、日本人アーティストの皆さんにもメッセージをいただけますか?

アートメイク歴20年の経歴者として、日本のアートメイクアーティストの方々へ色々なアドバイスをお伝えしたいです。
私は、日本のアートメイク市場がまだまだこれから活性化されていくだろうと感じました。それはつまり、日本のアーティストにとって早期成長が可能なチャンスだともいえます。

周りよりもいち早く市場を先取りするためには、専門教育と自己啓発の重要性が大きく関わってきます。自分のテクニックを向上させるために倦まず弛まず練習に励むことが重要で、新しい技術に関する講習やセミナーに参加し、国際的なアートメイク大会への参加を通じた自己啓発に力を入れなければなりません。

これにより、優れた技術と専門性を身につけ、市場で競合他社を打ち勝つ能力を手に入れることができます。

しかし、教育だけでは限界があるかもしれません。実戦での経験と実務ノウハウを蓄積することが重要です。実際の環境で様々な施術を経験し、問題を解決する過程で実力を伸ばすことができます。

また、他の技術者とのネットワークを形成して一緒に協業することで成長できます。国内外のアートメイクアーティストや関連業界の専門家と交わり、情報を共有することは重要です。これにより、新しいアイデアやテクニックが生まれ、市場の拡大と発展に寄与することができるでしょう。

NP:ジェシーさんありがとうございます。確かに、日本の美容業界の中でも、特にアートメイク市場は黎明期だと私たちも考えており、まだまだ成長できるチャンスが多くあると思います。
だからこそ、専門教育をしっかり受け、自己啓発が大事になってきますね。私たちも世界のアートメイクと日本のアートメイクを繋げる役割をしっかり果たしていきたいと思います。

 

 

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