今日はベトナムからPMUアーティストのNhung Phanさんを紹介します。芸術へ興味を抱いたことをきっかけに、韓国そして世界中でメイクアップを学び、現在はベトナムにおけるアートメイクのパイオニアとして活躍しています!そんな行動力にあふれるNhung Phanさんの想いに迫ります!

Profile

Nhung Phan

韓国のMBCアカデミー美容学校での卒業後、メイクアップインストラクターとしてMBCアカデミーにて7年間勤務。ウェディングとイベントのスタジオを立ち上げ、新たにタトゥーアートとアートメイクに挑戦。PMUトレーナーとして7年間働いた後、海外で新しい技術を学び、PMUに関する世界的なカンファレンスをベトナムで初めて開催し、中心となり活躍した。現在、ベトナムでのアートメイクのパイオニアとして新しい技術を導入し、業界に新しい価値をもたらすことを目指して活動している。

 

アートメイクに興味を持った理由やアートメイクでのキャリアを始めたきっかけは何ですか?

Helena Rubinsteinさんの「醜い女性はいない、いるのは怠惰な女性だけだ」という言葉が好きで、すべての女性を美しくしたいという思いから始まりました。メイクアップアーティストとしてスタートし、10年間メイクアップインストラクターとして活躍した後、全く新しい表現であるタトゥーアートに魅了され、心を奪われました。
1990年代から2010年代にかけて、タトゥーはあくまで単なるものであり、PMUなんてものは存在しませんでした。伝統的なタトゥー技術を女性の顔に施したとしても、全く自然ではありませんでした。そこで私は自分のメイクアップスキルをタトゥーに応用し、人々をより美しくしたいと考えました。自身の技術向上のため、世界中のトップアーティストから数え切れないほどの教えを受け、無限の学びの旅に出ました。
12年以上この業界に身を置き、1万人以上の方を幸せにし、2,000人以上の生徒を指導することができ、今の自分をとても幸せに思っています。私はすべての女性の願いを叶えるという夢を抱き、PMUアーティストそして指導者としての使命を果たしていると信じています。

Nhungさんにとって、アートメイクとは?

アートメイクは私の幸せの源と言っても過言ではありません。お客様のお顔を拝見し、鏡に映った新しい自分を見たときの喜びを分かち合える瞬間が楽しいです。心が弾みますね。
また、アートメイクは私にとって単なる仕事ではなくまさに人生そのものです。私は常に自分の技術を進化させる方法を考え、より良いアーティストや指導者になるために業界で進化しています。

得意分野や、普段の施術で力を入れていることは?

ここ数年でPMU業界は大きく変化し、スカルプマイクロピグメンテーション(SMP)、パラメディカルタトゥー(傷跡のカモフラージュ、乳輪、爪など)などの新しい技術が日々登場していますが、アイブロウ、リップ、アイライナーは今でも私の得意分野です。
自分の技術を磨くために学び、努力することを惜しまないのが日課です。おそらくそれが、お客様に喜んでいただける理由のひとつでしょう。私のお客様の85%は旅行者、駐在員、海外のベトナム人であり、その大半はベトナムで私のサービスを受けるために前もって旅行を計画しなければならないのですから、身の引き締まる思いがします。彼らの美しい物語に出会い、耳を傾け、同時に彼らを美しくする機会を得ることができ、とても嬉しく思っています。

今後の展望

私の第一目標は、PMUの情熱を他のアーティスト、特に若い世代に広めることです。Nhung Phan Brows & Lashesは、今や世界30カ国以上に生徒をもつグローバルブランドとなり、とても光栄に思っています。99.99%の生徒が美容に対する愛情は同じでも、PMUに対する愛情はほとんどなく、その「小さな」愛情が、私と一緒に学んだ後に大きく成長したのです。

パンデミックが終わった今、私はもっと多くの旅を通して、私の技術、経験、知識を世界中の学生たちと共有していきたいです。そして何より、同じようにPMUを愛する人たちに私の情熱を伝えることを大切にしたいです。

若手アーティストと日本人アーティストへのメッセージ

「Do what you love and love what you do(自分の大好きなことをやり、自分のすることを愛しなさい)」という言葉があるように、何事にも情熱を持って取り組みましょう。他の業界と同じように、一度100%の時間と労力を費やしてやったことは、やがて素晴らしいものになるのです。ですから、もしあなたがPMUアーティストになろうと決めたのなら、自分の技術やスキルを磨くことに一生懸命になりましょう。一番難しいのは、自分の間違いを指摘し、助けてくれる師匠を見つけることです。これは陳腐に聞こえるかもしれませんが、「習うより慣れろ」なのです。

最初のうちは大変かもしれませんが、あきらめそうになったときは、なぜこの仕事を始めたのかを思い出してください。そうすれば、「努力は才能を超える」という言葉を思い出しながら、最後までやり遂げることができるはずです。

また、日本は長い歴史を有するタトゥー文化で知られていますが、2020年にタトゥーアーティストが医師免許なしで働くことが裁判所で認められました。世界中のすべてのアーティストにとって素晴らしいニュースでした。私はタトゥー業界に強いバックグラウンドを持っているので、日本でのPMUの未来に大きな期待を寄せています。
近い将来に日本を訪れて、私の技術やPMUに対する情熱を伝え、日本のアーティストから何か新しいことを学びたいと思っています。

Next in PMU:これは本当にどの職種でも言えることだと思います。大変なときこそ初心に戻り、努力できる人間になりたいですね。
そして日本に来たらぜひ技術や情熱を伝えていただきたいです。これらを伝えるだけではなく、新しいことを学びたい前向きな姿勢も大事ですね。

Nhungさん本日はありがとうございました!これからのご活躍を楽しみにしています!

 

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