今日は韓国でEDDY ACADEMYの主宰者であり、ソフトブロウ技法の開発者であるEddy Kimさんのインタビューを2回に分けてお送りします。Eddyさんがアートメイクを始めたきっかけ、キャリアに影響を与えたエピソードなどEddyさんにたくさんお話を伺いたいと思います!
トータルビューティー 【エディービューティーラボ】からスタートし、美容技術スクールEDDY ACADEMY(エディーアカデミー)を運営。また、自社ブランドとなる『SCATTER(スカッター)』をローンチし、アートメイク施術に用いられるマシンや商品の製造販売を行う。
現在、韓国国内32ヵ所の支店をはじめとし、その他クリニックやエステサロンに化粧品およびマシンを納品。また、YouTubeやインスタグラム等のSNS事業にも力を注ぎながら、お客様と密にコミュニケーションを取れるよう努めている。
NP:ご自身の子ども時代の影響もあるかもしれませんが、国家試験を受ける中でご自身の中でしっくりきた感覚を掴んだのもとても大きなターニングポイントですね。
数万人のお客様と出会ってきた中で、様々な出会いや出来事がありましたが、その中でも7年前のある出会いが最も鮮明に私の記憶に残っています。その方は私と同い年の方でしたが、二十歳の頃交通事故に遭い、4度にわたりお顔を手術されていました。
顔の片方にひどい怪我を負ってしまい、眉毛はもちろんのこと、眉骨部分まで事故の影響を受けていらっしゃいました。ところが、もう片方のお顔は何ともなく、とても綺麗な顔立ちをされていました。人生の中で最も花ざかりとなる20代の頃に受けた彼女の心の傷は、私の想像を絶するものであったかと思います。これまで何度も施術を受けたものの、正常ではない皮膚の状態や骨のせいで着色がうまくいかなかったそうです。初めてカウンセリングを受けられた際も、ひどく暗い憂鬱な表情を浮かべていて、一言も言葉を発さず静かな様子でした。
私は最善を尽くそうと、息をするのも忘れて施術に没頭しました。そしてご家族が見守る中、患者様に鏡をお見せしました。するとその方は何も言わずに、しばらく鏡の中の自身の姿をじっと見つめていました。そこには、ただ単純な喜びをあらわにした姿ではなく、言葉では言い表せないような表情を浮かべた彼女自身が映っていました。
それから2ヶ月後にリタッチで再度いらした時の、見違えるような彼女の姿は、のちのちまで私の脳裏に焼き付くこととなりました。初めて会った時の暗くもの静かな様子は微塵もなく、二十歳の頃に戻ったような明るく生き生きとした表情でにこやかに微笑む彼女がそこにはいました。
私はアートメイクを始めたばかりの頃は、ただ患者様を綺麗にしてお金を稼ぐことを目的としていました。しかし、彼女と出会ってから、アートメイクは単純に人を美しくするだけではなく、その人の人生に喜びや幸せを与えることのできる、とてもやりがいのあることなのだと気づくことができました。
NP:美しくなることを通して人生に喜びを与えたのは、きっとEddyさんがご自身のカウンセリング・施術を通してお客様に真摯に向き合った結果だと思います。きっとお客様はカウンセリングの段階ではまだ未来に希望を持っていかなかったかもしれませんが、Eddyさんのリタッチを含む施術で人生に希望や喜びを見出すことができたのですね。
Eddyさん、本日はありがとうございました!後編ではEddyさんの得意とする施術の話や、さらなるキャリアへの思い、アーティストへのメッセージをお聞きできればと思います!
後編は5/19ごろ公開!